早いもので一ヶ月近くの時間が経過いたしましたが、5月18日に山形県山形市 山形県民会館で開催された東北プロオーディオスピーカー試聴会の模様をお伝えいたします。

会の構成は主に会館ロビーでの展示とホール内でのPA用スピーカーの比較試聴に分かれますが、弊社は出展する製品の性格からロビーでの展示のみ。…が、ProTools HDを中心としたシステム一式を持ち込みましたので、訪問いただいた方々にはその場で比較試聴を行っていただきました。

山形_奥津電工ブース
奥津電工 展示ブースの様子

【システム構成】
【DAWホスト】MacPro 2.0(8-Core 3GHzモデル)ProTools HD8
 Magma PE6R4 拡張シャーシ(ProTools HD Core、HD Accel,HD Process内蔵)
【インターフェイス】Digidesign 192I/O
【マスタークロック】MUTEC iCLOCK
【モニタースピーカー】Dynaudio Acoustics Air6(192I/OとAES/EBUでデジタル接続)

電源の流れは
会場電源 → AirCable Strike Tap(非売品)×2 を経て、
AirCable Universe → 192I/O
AirCable Destiny → iCLOCK
AirCable Extreme → MacPro
Aircable Strike → Air6

このうちMacProの電源を入れ替えて試聴いただきました。

MacProの電源を落とさなければいけない関係上、再起動までに少々時間を要するのですが、訪問される方の多くは音のプロ。一瞬でその違いに反応されます。

「デジタル臭さが全く無くなった感じ。普通の電源に戻すと聴きなれた音という感じだけど、これは凄いね!」

こうした感想を多くいただきました。

今回の試聴会では震災で被災された方々へ少しでも貢献できるようにとホール内で行われるスピーカー試聴会の合間に各社協賛でチャリティーオークションが行われました。弊社が出品したのは… AirCable Extreme (PA Ver.)!出品後、即、手を挙げていただき、落札いたのが富山のPAカンパニー イメージアップの大畑様。オークション前にブースにて効果は確認いただいていたのですが、お持ち帰りになった後、早速インプレをアップしていただきました→(こちら

別便、メールでも感想をいただきましたが「冗談抜きでYAMAHA LS9MIDASになったようだ!」これはAirCable Extremeをお使いいただいている他のユーザー様からも頂戴するお声です。音質面においても最高級のPAコンソールと評され、この世界の人間なら誰もが憧れるというMIDAS。PRO6の価格はおよそ1000万円。最高峰のXL8に至っては3000万円という超弩級のコンソール。片やYAMAHA LS9の価格は100万円前後。勿論、機能面で両者の差異は多くありますが、機能と手軽さのバランスからLS9は大小問わず多くのPAカンパニーに導入されています。AirCableは電源ケーブルとして見たら決して安くない値段ですが、「0が一桁違うコンソールと渡り合えるなら高くはない!」こうした声が口コミで広まりつつあります。

続いて会場の様子を少しご紹介しましょう。

東北PASP_ステージ

課題曲CDに加え、生バンド演奏で実践的にスピーカーの傾向を知ることができるのが、この試聴会最大のポイント。音響機器の展示会でありながらも会場の条件で十分に音が出せない、音が出せる試聴会であってもCDのプレイバックのみという所が大半という中、山形の試聴会は非常に意欲的です。東北だけでなく関東圏からもお越しになる方が多いのは、そういった面もあるからでしょうか。

ブース紹介

(全部を回ることができなかったのですが…)

アビッド・テクノロジーさん

スピーカー試聴会会場のコンソールは勿論、VENUE Profileシステム。

東北PASP_AVID

ここのところの試聴会の展示ブースではVENUE SC48が鎮座している事が多かったのですが、今回は登場間もないProTools HD NativeシステムHD OMNI、新しいMboxシリーズ、そしてAVIDに統合された旧EuphonixのMC ControlMC MixMC Transportが展示されていました。

通常ならProTools HDをMacProに仕込んでくるところでしょうが、ここで一捻り加えるのがAVIDライブサウンドチーム。
東北PASP_HDNative

HD Nativeを内蔵したPCI Express拡張シャーシを利用してMacBook Proと接続。但し、MacBook Pro 15"の現行機種は拡張シャーシと接続のために必要となるExpressCard/34スロットを有していません。また、現行機種においても17"モデルはExpressCard/34スロットを搭載していますが、AVIDからは非互換がアナウンスされたようです。写真のようなモバイルProToolsシステムを構築するにはThunderboltポート搭載以外の17" MacBook Pro、ExpressCard/34スロットを搭載した旧モデルの15" MacBook Proが必須となるようです。AppleStoreの整備済MacBook Proには旧機種が出るケースもありますので要チェックです。

オーディオテクニカさん

東北PASP_テクニカ

特に新しいものは…と仰るものの、目を惹かれるのはリボンマイクのAT4080。「リボンに特殊素材を使ったマイクをオーディオテクニカさんに発注しようとしているところなんですよ。」という会話を試聴会直前にとある方としたばかり。当然、そのお話はお聞き及びだったようで、どうやって実現するか?ブース前で思わぬ談義になった次第です… そんな点からも印象深いリボンマイク。リボンマイク扱いづらいビンテージ品の位置から扱いやすく手の届く位置に引き下げてくれたのはAT4080の功績と言えるでしょう。