誰かに物事を説明しようとすると、何かを知っている前提で話すことが多いのでは?と思います。

趣味の話にしろ、仕事の話にしろ。
仕事であれば、最低限の知識が要求されますから(どの業界でもそうですよね)「同じ言語」で会話ができるのですが、そうではない方に説明するとなるとどうでしょう?これは多くの方が体験されることだと思います

「電気」ということ(もの)に目を向けたときはどうでしょうか?

一口に電気と言っても非常に幅の広い世界です。50万ボルトを生成する原子力発電所から携帯電話まで多岐に渡ります。突き詰めていけば、それぞれの分野の専門家、大学の教授などに行き着く奥深い世界でもあります。

これを「ある程度」まで噛み砕いて説明することはできます。
しかし、その知識の前提条件は人それぞれ。

サイトを開設して以来、いろいろな相談を受ける機会が増えましたが、中学校の理科以前に立ち返る必要がある場合も少なくなく、理科離れの深刻さを実感している次第です。

交流電流を理解しようとすると、最低限、高校の数学レベルが要求されるとは思います。片や、専門知識を学んだ方には歯ごたえのない説明であったり。

これが、オーディオであればなおさら。
電気、音響、心理のみならず医学にまで。

結局は聴いて判断を下す「主観」が支配する世界。
これを客観的に評価する方法は?などと門外漢が考えていたところ、たまたま知り合った薬学分野の方。あれやこれやと話していると、何と、その方。軟膏剤の皮膚感覚を「主観」で評価する方法を実用化させたパイオニア。同様に「音」について、巷で広まっている、ある方法について伺うと、「根本的に適応させる対象が違いますね。」とのこと。その「ある方法」は、そもそも薬学分野で必要とされた手法。「あくまで薬の薬効を調べるのに有効であって、主観を中心とした感覚を評価するものではありませんよ。」とのこと。「う〜ん。奥が深い。」と唸らずにはいられません。

そこで紹介されたのが、この本。
官能検査ハンドブック 新版

名前からすると妖しい雰囲気が漂いますが、そこはJISにも規定されたレッキとした検査方法。

オーディオについての記述は古さを感じずにはいられませんが、注目すべきは別の部分です。

前提とする知識、理解が必要な場面は数多くありますが、それが間違った方向を向いていては議論を深めても解決には至らないでしょう。

「共通の言語」

これが理解を深める意味でも、議論をする前提としても重要なことには変わりありません。



電気の質問をよく受けるようになって、文章だけでは説明しにくい要素を図などを用いて説明しようと考えたのが、そもそものサイト開設のきっかけです。それが、あれやこれやとやっているうちに、ケーブルを開発したり。

音響、医学・薬学を本職とされる方、さらに電気でも別分野の専門家と知り合ううちに、やりたいことは無限大に発散(笑)しつつあります。ですが、一人でできる人生のリソースは限られるもの。現在は、さらに効率よく運用できるサイトの再構築で奔走中でございます。

予備知識の提供という意味合いでも充実できればと思います。(道のりは長いですが)
高校の数学の先生。オイラーの公式が何の役に立つかをちゃんと教えていますか?受験のテクニックだけじゃなく、今やっていることが将来、何に結びつくのか。これが見えてくると興味の対象が大きく変わってくると思うのですが、いかがでしょうか。

同様に現場でしか体験できない(弊社であれば工事現場)ことも多くあります。頭脳労働を主とされる方には肉体労働・単純労働を蔑視される方も少なくはありません。しかし、成果を実現させるには現業の方、職人さんの力は不可欠です。その技に敬意を払うことも大事な事です。



現在は、このブログ主体で更新を行っていますが、専門の内容と雑感が入り乱れておりますので、見ていただく方のアクセシビリティーを改善しつつ情報発信ができればと思います。