昨年末より販売を開始させていただきました弊社製品エアケーブル(AirCable/日本国内商標出願、特許出願中)について、発売早々ご購入いただきました、広島の老舗録音スタジオ StudioMの代表取締役 鹿村様よりいただいたインプレを掲載させていただきます。


まず使用機材ですが、

マイク :Neumann U-87i
ヘッドアンプ :Focusrite ISA110(re)
コンプ :Urei 1178(かけ録り)
マイクケーブル:ピートコニッシュ(2m)
ヘッドアンプ〜コンプ/スタジオ〜コントロールルーム間ケーブル
:プロビデンスR301(10m)
1178から192は直配線です。

エアケーブルはISA110と192に使いました。楽曲は女性ヴォーカル物で、オケはピアノとストリングスの打ち込みです。セッティングは通常と変わらない様にしました。

使用感ですが、全体的にはピーク成分が減りMIXしやすくなります。通常時と同様にヴォーカルにパラメ(FilterBank P-6)をかけてピークを探していきますが、いつもの録音で気になる帯域にピークが無くなっています。特に1kHz以上の帯域が顕著です。

ヴォーカルのピーク成分(音色的な)は、その後にインサートするコンプに影響するので私的には特に気になるところですし、後々音圧を稼いだりするときに音色的なピークはネックになってしまいますから(コンプも場合によっては2段、3段掛けになることもありますし)。

全体的に言えば、例えばマイクをAKGのC480からC414に替えた時に似た高級感が増すような感じです。同じ会社の同じコンデンサーマイクですから音色的には同方向ですが、ワンランク上の音質になる感じです。多分この状態はISA110のアナログな部分への好影響と思われます。

MIX的には、ヴォーカル自体にEQしすぎて位相感がおかしくならずにすむので定位や輪郭がぼけないです。特にオケの楽器数が多い場合は有効だと思います。

そこで、同じMIX ファイルを電源ケーブルを替えてバウンスしてみました。192とMac本体の両方、192のみ、192もMacも同梱されている電源ケーブルと3種類バウンスして、新しいファイルにオーディオインポートして聴き比べてみました。

ヴォーカルの存在感と滑らかさ、艶っぽさが全く違います。となると気になるのが、波形ですよね。どんな違いが出ているのか解るのがProToolsの良い所。比較してみました。微妙な違いが確認出来ました。電源ケーブルを替えてバウンスすると波形(音質)が変わる!ということは、デジタル・オーディオ的にはあり得ない事ではないでしょうか?しかも、いい方向に変化する。

バウンス時、音質の劣化が問題になりますが、エアケーブルを使うことで回避できる部分は大きいと思います。

確かにエアケーブルを使うと音質はより良い方向に変化します。MIXをまとめるのも早くなります。(仕事が早く終わります。)

例えばプラグインをインサートして何か作業するでもなく、電源ケーブルを替えるだけでいい訳です。マニアックな設定も何にもいらないですし、192I/OだけでなくMacやモニコンのケーブルを替えるとまた、もっと良くなるんですから。

これはハマッてしまいますよ。